




塩分の摂りすぎによる健康への影響
塩分の高いものを食べると、自然とのどが渇きます。
なぜかというと、人間の体液は塩分濃度が決まっているので、それを越える塩分を摂取するとその濃度を薄めようとする自己防衛反応から、水分を摂ろうとするのです。
余分な塩分と水分を摂取すると体液(血液)が増えます。体液が増えすぎると、心臓や血管内の一定量を超えてしまうため、血管が押し広げられて血圧が上がってしまいます。
血圧が高くなると、動脈硬化を引き起こすことがあり、生活習慣病につながることもあります。
高血圧は動脈硬化を促進したり、脳出血や心不全をもたらしたりします。
動脈硬化が進むと動脈の内側が狭くなり、そこに血液のかたまり(血栓)ができて、血液の流れが悪くなります。
その結果、そこから先の部分に血液が流れなくなり、組織が死んでしまいます。これが心臓で起こると心筋梗塞や狭心症、脳で起こると脳梗塞となるのです。
高血圧の原因は遺伝的な要因や、食塩の摂り過ぎ、運動不足、肥満、喫煙、ストレスなどがあげられますが、その中でも重要なのは塩分だともいわれます。
あなたは塩分に注意して食事を摂っていますか? 生活習慣を見直し、健康を維持していきましょう。
人間の味覚は人それぞれですが、日本人は漬物に代表されるように、塩分の高い食品を好む傾向があります。
高塩分に慣れてしまうと、身体がそれを欲求してしまいます。
何にでも醤油を余分にかけてしまうとか、塩分を摂りすぎてしまいます。
一回の食事だけを見ると実感がわきませんが、1週間当りにどれだけ摂ったのか、その量を集計してみると愕然とします。
そういう観点で、塩分の摂りすぎということを、認識し、普段の食事での減塩に努めることが必要です。
塩分の摂りすぎは、美容にとっても良くないようです。 ミスユニバースの参加者は、塩分摂取を厳しく制限し、お肌を引き締めることに神経を使うということです。
塩分を少なめにする味付けに慣れること、そこからスタートしましょう。
塩分のもとであるナトリウムは血液中にも細胞中にも存在し、生命活動には欠かせない存在です。
血液を含む体液の塩分濃度を一定に保つため、腎臓には、塩分を逃がさないように再び取り入れる仕組みがあります。
逆に、塩分を摂り過ぎて体内の塩分濃度が高くなった場合は、腎臓での再取り込みをやめて、血圧を上げて尿と一緒に塩分を体外に放出します。
また、塩辛い物を食べたときに水が欲しくなるのは、水分量を増やすことで体液の塩分濃度を下げて一定に保つためです。
血液量の増加は、結果的に血圧を上げることになります。
食塩摂取は血圧の変化とは関係なく、心臓、腎臓、血管などを傷害することが明らかになっております。
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2004」が目標とする塩分摂取量は1日6gです。
食塩摂取量には個人差が大きいが、半数以上は1日12g以上を摂取しています。
いきなり減塩すると味がものたりなくて、挫折しがちです。生理的にも、腎臓が塩分摂取量の変化に対応するには5日から1週間かかります。ゆっくり減らしていくのが上手な減塩法です。
極端な食塩制限は特に高齢者において、食欲の低下を招き、QOL(生活の質)を低下させることがあります。
ただ塩分の量を減らすだけでなく、酢などの調味料を使うなど、味付けや調理の仕方を工夫する事で味覚を満足させることが重要です。
ナトリウムとカリウム
食塩はナトリウムと塩素が結合したもの。ナトリウムは人の身体を構成しているすべての細胞の内外浸透圧を調節しており、生命を維持する上で必須のミネラル成分である。
ナトリウムとともに浸透圧のバランスをとっているのがカリウム。細胞外(血液など)に多いのがナトリウム、細胞内に多いのがカリウムである。
カリウムにはナトリウムの排除を促して血圧を下げる作用があり、食塩を減らすとともにカリウムの摂取量を増やすことは、高血圧の予防・治療に効果がある。
カリウムの所要量は15歳以上の男女で2000mg。高血圧の予防の観点からは3500mgが望ましいとされている。